掃除・整理・掃除

月 旧暦 3月8日 仏滅 戊申 六白金星 上弦 V15 Irma Irmelin 23798日目

誰も住まなくなった家といふのは、どうかすると不気味である。お化け屋敷とか幽霊屋敷とか言葉があるのも、そこに人の住む気配の無いところからさういふ言葉ができたのであらう。僕は先週、殆ど空家になってゐた我が家に戻った。しばらく滞在するつもりである。ガランとしてゐても自分の家であるから怖いことは無い。ただ、この家をもっと機能的に使へる様に家具の整理や配置換へをして、不要のものを思ひ切って捨てようと、連日、夢中で奮闘して来た。ある部分はやり始めたらあるところまで一気にやらないと駄目な場合もある。移動したタンスの置かれてあった跡を雑巾掛けしたりする。すると、家の中の空気がこころなしか、血の通ふ様な暖かさを帯びて来るのを感じるのだった。それが何ともうれしい。これまでは毎日、整理することだけで日が暮れてゐた。整理はいつまで経っても終はらないが、これからは、少しずつ、普通の日課をこなす中で整理を心がける様な体勢に持って行きたいと思ふ。