自動車の窓ガラス修理

木 旧暦 12月30日 大安 辛丑 二黒土星 Gunilla Gunhild V5 23731日目

2週間ほど前、自動車の後窓を破損してしまった。運転してゐたのは僕では無かったが、暗闇で後進させた時、黒い枝先が空に伸びてゐて、それが窓に当たって窓ガラスが壊れたとのこと。固い柱にぶつけたのではなく、しなやかに撓む枝にほんのちょっと触れただけなのにあまりにも簡単にガラスがこなごなに崩れ落ちたので、信じられないと本人は言った。気温は氷点下4℃。自動車は重量があるので、いくらゆっくりとバックしたつもりでも、かなりの衝撃となったのかもしれない。自動車を買ったお店へ行って相談した。親切な人であったが、僕がかけてゐる保険で修理代がおりるものかどうか、その人では分からないといふ。修理は出来ると言って概算も出してくれた。日本ではかういふことは保険の申請まですべて代行してやってくれる会社があると思ふが、こちらでは自分でやらないといけない。ちょっと困った。保険の契約書を見ると割れた窓ガラスの交換は保険でできるが傷の修理は保険の対象外といふ書き方がしてあって判断がむつかしい。インサイトの後窓は上下2段に分かれてゐてその間に合成樹脂の枠がある。割れたのは下の方の窓である。保険会社に電話すると、窓ガラスが割れたのならこちらから指定する工場へ電話しろと言ふ。そこへも電話をしたが、そこに修理申し込みをしてしまふと、見てもらった自動車会社と修理依頼が重複する形になってしまふので、何度も保険会社とガラス交換の会社と自動車会社の間とを電話でやり取りする羽目になった。窓が壊れてゐるとビニールをあてても寒いので早く修理したいのに、そんなやり取りに時間がかかって、週末を超すことになった。結果的には、保険が効かないことが分かって、ちょっと出費になったが、それならそれで最初からさういふ判断をしてくれれば良いのに、保険会社は破損の様子を詳しく調べようともしないで片言スウェーデン語の電話の話だけで次の会社に電話を回さうとする。こちらも言葉だけで状況を詳しく説明できないものだから誰に修理を頼むのが正しいのかも分からず、保険もおりるのかも分からずに困った。結果的には、自動車会社が紹介してくれた別の町工場で少し安く修理してもらえて一件落着したが、外国生活はかういふ時、本当に疲れる。