サラリーマンライフ最終日

金 旧暦 1月1日 先勝 壬寅 三碧木星 新月 Ivar Joar V5 23732日目

我がサラリーマンライフの最終日である。スウェーデンの同じ事務所に働く人たちとは別れの挨拶を直接交はすことができるが、他所で働く同僚たちにも挨拶を送っておきたいと思ひ、「明日会社をやめるんだ。長いことありがたう。」と昨日のうちにメールを打っておいた。朝行くと返事がいくつも来てゐた。アメリカからも、カナダからも、オーストラリアからもイギリスからも来た。オランダの友達は電話をくれた。日本のお客様からもメールをたくさんいただいた。オルソンといふ近くのお店に頼んでおいたケーキを取りに行って、お茶の時間にみんなに食べてもらった。すると、その時お花と記念品をいただくことになってビックリ。何人かが入れ替はり立ち替はり、一緒に仕事をした時の思ひ出話をスピーチしてくれた。うれしかった。上司に会社の鍵と駐車場の利用券とクレジットカードとを返した。もうこれからこの会社で僕が必要になることはないけれども、しばらくの間は尋ねてみたい気持もある。49日があけるまでは、もし僕に聞きたいことがあれば、出て来てご奉仕しますから遠慮せずにお電話下さいと言っておいた。上司はその申し出を喜んでくれた。こんなにみんなから祝福されながら会社をやめることができるなんて思ってもみなかった。うれしかった。かうして、我がサラリーマンライフの最後の日が暮れた。帰りはひどい雪になったが、自転車をひいて帰る道は幸福であった。