弦楽四重奏曲の夕べ

火 旧暦 10月3日 赤口 乙亥 四緑木星 Eugen Eugenia Islamskt nyår V45 23646日目

昨夜は同居人と隣町のコンサートへ行った。それはいつも同じ会場で、川のほとりにある、クレッシェンドといふ名前の古い建物で開かれる。しかもきまって月曜日の夕べに開かれる催しである。昨日のプログラムは弦楽四重奏曲であった。Norrköpings Symfoniorkester のメンバーによる演奏で、ヴァイオリンが Mikael Wenhov, Tanja Kaitanimi Orraryd, ヴィオラが Gunnar Enbom, チェロが Bo-Göran Christians であった。前半は Anton Webern 作曲 Langsamer Satz för stråkkvartett と Joseph Haydn の Stråkkvartett i Ess-dur op.9 nr.2, Hob, III:20 であった。また、後半は Dmitri Sjostakovitj 作曲の Stråkkvartett nr.8 i c-moll, op.110 であった。ハイドンの曲などは時代を超えて人の心に落ち着くものを与へてくれるが、ショスタコビッチになると現代人の僕たちに近いはずなのに、何だか不安で落ち着かない。名曲に違ひないが、普遍的な美とはどこか違ふやうな気がする。新しい世代が生まれるたびに新しい音楽は生まれるのであらうけれども、いわゆる古典派とかロマン派とかあの時代に何か似たやうな傾向を持つ時代の特徴が生まれ出た原因は何だらうかと思った。