メニュー虚偽表示問題

月 旧暦 9月24日 友引 丁卯 三碧木星 Simon Simone V44 23638日目

阪急阪神ホテルズのメニュー虚偽表示問題はトップの辞任にまで行ってしまった。「そこまでしなくても」といふ気持と、「ここまでやるから日本は信用されるやうになるのだ」といふ気持とが半ばしてゐる。新聞にはホテルの対応が後手後手にまはったと書いてあるが、どんな対応をしてもきっとさういふ風に書かれてしまふのだ。メニューとは異なる食材を使用してゐたことに気づいた時に自発的にそれを発表して詫びたのであるから、もうそれで良いではないかと僕には思はれるが、日本の社会は糾弾社会だ。正義の社会かも知れないがギスギスし過ぎてゐる。過ちを認めた人間に対してもう少し寛容な社会であっても良いのではないか。食材の情報は詳細に書かれてゐる方が消費者にはありがたいが、あまりに細かいことを書いては虚偽表示になるおそれがあるとして、業者は段々細かい表示を避けるやうになる心配はないだらうか。そもそも外国の食堂で食材の情報をそこまで詳細に書いてゐる国はあるだらうか。これも守るべき日本の水準の高さであると思ふが厳しすぎると逆効果になる。意図的な悪意は断固として許されないし、安全上の問題があるなら悠長なことは言へないが、いっときの過ちに目くじらをたてることもあるまい。本当にやっつけなければならない悪はもっと他にあるやうに僕には思はれるのだが。