夏休みシーズン

水 旧暦 5月25日 大安 庚午 三碧木星 Aurora V27 23520日目

今週に入って会社では夏休みを取る人も増えて、オフィスは静かである。スウェーデンに来てすごいと思ったことのひとつは、夏休みを取る計画を皆半年も前から予定することである。日本では、そんなに先のことを、しかも私的な都合の為に早々と枠を取ってしまうということは許されないことが多いのではないかと思う。休みを取る直前まで働いて、都合が良いようであれば、小さな声で、休ませて頂けないでしょうか、というケースが僕の場合は多かった。しかし、それだと、私生活の予定を立てることができなくて不便である。同じ1週間の休みを頂くにしても、ぎりぎりまで来てから、はい、明日から1週間休んで良いよ、と言われて取る休みと、何ヶ月も前からこの週は休みと確保された休みとでは、同じ1週間でも値打ちがぜんぜん違う。もちろん、そういう休みのスケジュールの為には前もって綿密な調整が行われるのであるが、それでも、うんと前もって確保された休みというのは良いものである。そうして、休みとなれば、たとい火急の用事ができても、ちょっと君、出てくれないかな、などという発想は全く無いのである。こちらの人の考えでは、管理するとは状況が緊急にならないようにすることなのである。だから「大至急」と言う言葉を使わない。少なくともそうあろうと務める。これがこの国の一般方針であるように見受けられる。スウェーデンに来てからの僕はこのことで随分救われて来た。日本とは随分違いがあると思った。ただ、これから更にグローバル化が進んだ時、日本がスウェーデンのようになろうとするのか、スウェーデンが日本のようになろうとするのかは、僕には分からない。