アメリカで廃炉決定

土 旧暦 4月30日 先負 乙巳 九紫火星 Eivor Majvor V23 23496日目

アメリカ、カリフォルニア州の電力会社が原子力発電所2基を廃炉にすることを決めた。蒸気発生器に不具合があったとして、三菱重工業に損害賠償を求める方針らしい。何だか割り切れないような気がする。原子炉メーカーはどこまで損害賠償に応じなければならないか、これから世界的に廃炉を迎える原子炉も増えるだろうし、海外において進行しつつある原子炉建設の、いざという時の責任範囲を明らかにしておくことは重要な課題ではないかと思う。福島第一発電所津波を受けてあのような大事故を起こしたが、被害を受けた古い原子炉はアメリカで設計されたものがそっくりそのまま製造されている。津波の襲来を想定しなかったGEに対して日本が損害賠償を要求することは無いだろうと思うが、それは、日本が自分たちの責任において安全審査をパスさせているという事実に基づいている。日本は自分の国で起きたことには自分で責任を持つ。それは分かるにしても、外国で、しかもアメリカのような先進国で起きたことにも損害賠償の責任を持たされることがやや割り切れない。何が本当に悪かったのか僕には分からないし、何とも言えないけれども、国際社会の中で信用を得ていくことはこれからますます難しくなるであろうと思う。最後にはいかなる使命を持ってこの事業に参加しているか、という誇りを持っているかどうかが鍵になるような気がする。