show と teach

火 旧暦 4月26日 大安 辛丑 五黄土星 Solbritt Solveig V23 23492日目

「彼はその人に駅までの道順を教えた」と言う時も、「彼はフランス語を教えている」と言う時も、日本語では「教える」と言うが、英語では show と teach のように別な動詞を使い分ける。使い分けの基準を述べよと聞かれたらどう説明すべきだろうか。さらに歌謡曲によく出てきそうな「あの人が教えてくれた」という場合はどちらを使うのだろう。teach ではちょっと硬い感じがするからやはり show かなと思う。teach は理に走り、show は情に走る?そういう言葉の使い分けの原理を吟味してみることは英文法の大事な部分であるような気がする。さっきの文を英語で表現したい時、そもそも「あの人」とは he なのか she なのか前後に文脈が無ければ分からない。が、何か自分の心のなかに生きる人、という感じを出したい時、日本語は便利であると思う。teach の主語は人間とは限らない。 It taught him a lesson. と言えば、「そこで彼は教訓を得た」くらいに訳しても良いのではないかと思う。英文の目的語を主語にした方が日本語としては自然な表現になることもあるから翻訳と言う作業も大変だろうと思う。