母の日

日 旧暦 4月17日 友引 壬辰 五黄土星 Vilhelmina Vilma Mors dag V21 23483日目

スウェーデンの母の日である。母の日は世界で同じ日であったら良いのにと思うが、父の日も母の日も日本とスウェーデンで異なっている。昨日、娘が自分たちのアパートに両方の両親を呼んでくれたのも、今日が母の日であるからという心理も幾分作用していたかもしれない。特に重要な話がなくても、折に触れて家族が集まることは割りと大事で、スウェーデンの年間行事のいくつかは家族の集まる日になっている。母の日もそのひとつと思う。日本でも何かの折に家族が集まることは大事なことと思うが、実態はどうであろうか。昔は、家族が一緒にいることをわざわざ大事にしなくても、一緒にいる暮らしがむしろ日常であった。集団就職などで故郷を離れたものが盆と正月に実家に帰ることがあったろうとは思う。そこで家族のありがたさをしみじみとかみしめた人も多かったろうと思う。でも今は高校を卒業すると都会へ出て行く若者は多いだろうし、亭主が別の町へ単身赴任することも多いと思う。核家族になって久しいが、いまや核家族さえも分散してクオーク家族になっている。分散化した方が経済は良くなるのかもしれないが、昔のような家族のぬくもりが現代にどれだけ残っているだろうかとも思う。このごろ良く使われる「絆」という言葉が僕は嫌いだ。そういう言葉をわざわざ引っ張ってこなければ状況を説明できないのだとしたら悲しい。