町の野球チーム

土 旧暦 4月9日 赤口 甲申 六白金星 上弦 Erik V20 23475日目

都市対抗野球というわけでもないのだが、わが町 Nyköping と Stockholm との対抗試合があるというので、ダブルヘッダーのうちの第2試合の最初の2インニングスだけ観戦した。僕たち以外に観客はいなかったが、落着いた解説がグランドのスピーカーから閑散と流れていた。会場はスタンドではなく、学校のグランドのようである。入場無料。この国では野球人口が少なく、そもそも野球がゲームとして日米で見られるような華やかさを持っていない。やはり、アイスホッケーやサッカーがこの国の代表的スポーツのようである。このため、アイスホッケーのリンクなどは、人口の少ないわが町には不釣合いなほど立派なものが建っているのだが、それに隣接するように野球グランドがある。この国の人たちのスポーツを愛する傾向は日本以上ではないかと思う。しかし野球のルールを知らない人が多く、その面白さを知ればこの国でもみんなが夢中になるに違いないとも思う。スウェーデンは19世紀後半にアメリカに多くの移民者を出しているので、アメリカのスポーツがもっと紹介されてきても良かったのではないかとも思う。この国には正岡子規のような人が居なかったのかもしれない。だが、僕の予感では、将来はこの国でも野球が盛んになって、こういう対抗試合をグランドのわきでのんびり観戦できる今の時代が、やがて過去の物語となるのではないかという気もする。ところで今日の試合であるが、Stockholm チームはヤングの集団で、Nyköping はおっさん集団で、何だか条件が対等で無かったような気がする。第1試合はわが町はコールド負けしていたから、第2試合もきっと負けたのではないかと思う。