声をたてない練習

日 旧暦 1月15日 先負 辛酉 四緑木星 Mattias Mats V8 23392日目

世の中には弱音をはかない人がいるし、苦しくても呻かない人がいる。偉い人たちだと思う。僕はちょっと頭が痛かったりしただけでもすぐにうんうん唸ってしまう。昔の失敗や恥ずかしいことを思い出すと、ため息を漏らしてしまう。そしてネガティブな独り言をつぶやいたりする。要するに弱いのである。こういう自分を脱却しようともう何年もがいていることだろう。芥川龍之介の「杜子春」には仙人になるための修行に一言も声を発してはいけない場面が出てくるが、弱い人間にはああいう修行は難しいものである。だが、諦めてはいけない。声を漏らさずにいる練習は弱音をはかない練習と共に大事な修行のひとつである。