刺青

月 旧暦 9月8日 仏滅 丙辰 五黄土星 上弦 Marika Marita V43 23267日目

スウェーデンに暮らして長いけれども、腕などに刺青をしている人が多いことには閉口している。日本では多分今でも公衆の場には「刺青の方お断り」という札をかけているところもあるのではないかと思うが、それは刺青がそのすじの人たちのシンボルであるからだと思う。ところがこの国ではごく普通の人がファッション感覚で刺青をしているのである。プールの脱衣室でもよく刺青の人を見かける。肌に刺青を刻むのは大変な苦痛を伴うものであるように昔は聞いていたが、どうもあれだけ普通の人が普通に刺青をしているところを見ると、今はそれほど苦痛を伴わずにすむものであるのかもしれない。当の本人はファッション感覚でやっているのかもしれないが、脇でそれを見せられるものの心理としては穏やかでないものがある。はっきり言って不快である。そう思うのは僕が日本人で、刺青に対して偏見を持っているからだろうか。お店に入っても、ひげ面をした屈強の男の店員が半袖下の腕一面にぐるりとどぎつい色の刺青をして応対してくれると、たとい顔はニコニコしていてもあまりものを買う気はしない。僕はやっぱり古いのだろうか。