「今日から俳句」

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送られてきたもう一冊の本は「今日から俳句」(NHK出版)という本で、俳句に興味を持つ人には参考になることがたくさん書かれていた。どんな趣味も自分でやってみたいという気持ちに至らなければ趣味とは言えないのではないだろうか。あなたの趣味は何ですかと聞かれた時、僕は読書ですとか音楽鑑賞ですとか答えることがあるが、音楽を鑑賞したのなら、どんなに下手でも自分で楽器に触れてみたいとか、歌ってみたいとか思わなければ趣味にはならないのではないかと思う。俳句の場合も、人の俳句を読むだけでは趣味にならないと思うが、最初はやはり基礎的なルールを理解することや、鑑賞する力を身につけることから始めなければならないのだと思う。この本のおしまいのところに、「読みの訓練は、じつは実作と表裏一体なのです」とある。想像力を働かせて、作者がこの句を詠んだ時の状況に自分をおいてみる。そうすることによって実作の場面のヒントが得られるということであろうと思う。この言葉を裏打ちするように、この本には巻頭から古今の俳句の例がたくさん引用されていて、明晰な解説でいちいち読者をなるほどと思わせる。また、文法的に間違いやすい表現への注意も書かれていて勉強になった。さて、ここまで書いた以上、腰折れ(俳句の場合にはこういう表現はおかしいが、文字通り、今日も腰が痛いので、そのことを含めて)をひとつあげて、本を贈ってくれた人への挨拶としたい。

ちぎれ雲 ちぎれるきはの 秋の青