人口問題

金 旧暦1月12日 赤口 甲午 四緑木星 節分 Disa Hjördis V05 23005日目

福祉の問題とはすなわち人口問題のことであるとずっと思っていた。しかし、人口問題は福祉の問題にとどまらず、エネルギー問題、環境問題、食糧問題、犯罪、交通事故、道徳意識の問題などのすべてに深く関わっている。これらの諸問題の抜本的解決のためには人口を減らすしかない、というのが僕の思うところである。昔は良かったと思うのは単なる感傷ではない。実際に人口が小さかったから昔は良い時代であったのである。人口が少なくなれば不便になる。仮に東京の人口が10分の1に減ったとしたら、地下鉄が3分おきに発車することはなくなるだろうし、翌日配達の宅急便の料金も高く設定されるだろうし、本や新聞も値上げせざるをえないだろう。僕らの便利な暮らしと経済は、たくさんの人波の中で生きることで成立している。けれども、もはや地球の資源は限られて来た。今の人口のままで、もっと良い社会が出来ると単純に思っている人もいるようなフシがあるが、よりよい社会の建設のためには人口を減らすしかないと僕は思う。自分たちの繁栄のために自分たちが犠牲にならなければならないという矛盾を抱えるところに、この問題のむつかしさがある。