ラーメン、この日本的なもの

土 旧暦1月6日 赤口 戊子 七赤金星 Karl Karla Konungens namnsdag V04 22999日目

年が明けてから3人のお客さんが日本から見えて、この3週間は僕達の事務所で一緒に仕事をした。昨日はその最終日であったので、レンタカーを借りてストックホルムのホテルまでお送りした。別れる前に食事を一緒にしたが、中央駅近くの「ワガママ」という食堂に入った。僕も初めての食堂である。お店の名前は日本語であるが、経営者は日本人ではないようである。3人がラーメンを食べて、ひとりがやきそばを食べた。ラーメンの様子は日本と違うけれども、ラーメンがあるということで僕は感激した。日本へ行っても血糖値対策から決してラーメンを食べないようにしているが、往年のラーメンファンとしては、ここでこれを試さない訳には行かなかった。世界中のどんな小さな町にも中華料理のお店はあるだろうが、ラーメンはめったにお目にかからないのではないだろうか。焼きそばならよく見かける。スープと麺とが同居している食べ物は違和感があってずっと普及しなかったのである。それが、最近はストックホルムにもラーメンを食べさせるお店がいくつか現れるようになった。一般に箸とフォークナイフの違いより本質的なのは食器を卓上に置いたままにするか、器を持って口へ運ぶような食べ方をするかという違いの方が大きいのだと思う。日本食が世界に普及するのはうれしいことではあるが、真の日本食はやはり日本へ行かなければ味わうことが出来ない。文化というものはそれぞれの土地に根ざしたものであって、本来輸出できないものだからである。