昔の話

木 旧暦10月29日 友引 癸未 五黄土星 Gudrun Rune V47 22932日目

健康と病気の境目はどこにあるか分からないが、スウェーデンにいてありがたいと思うことのひとつは病気で会社を休む時である。日本で会社を休む時は、それが二日目、三日目になると、毎朝その都度、すみません、今日もまだ休みますなどと連絡をしなければならない。ところが、スウェーデンでは、一度「病気だから休みます」と連絡すると、その後は治って仕事に戻るまで、一切連絡する必要はない。下手に今日も休みますと念を押すつもりで連絡すると、そういう習慣は無いものだから、もう治ったのかと間違えられる恐れがある。本当に体がつらい時は、休みますと連絡することさえつらいこともあるので、ああいう制度はありがたいと思う。僕がスウェーデンに渡ったころは病欠の手当ても初日からたくさん出て、しかも最初の何日間は医師の診断書も要らなかったものだから、本当にありがたかった。けれどもそうなると、大して病気でも無いのにあまりにも気軽に病欠する人が多く現れたものだから、あの天国的な制度は過去のものとなった。