勤労感謝の日

水 旧暦10月28日 先勝 壬午 六白金星 勤労感謝の日 Klemens V47 22931日目

勤労感謝の日。戦前には新嘗祭とよばれる祭事であったが、戦後は勤労感謝の日となった。全国各地の農業の衰退は新嘗祭がその名を消したこととあるいは関係があるのかもしれないが、今となっては新嘗祭の復活など望むべくもない。新年度が4月から始まるという日本の制度も稲作中心の農業国の名残りから来るものであると思う。日本では、中学校、高校、大学などを卒業したものは4月に一斉に職に就くというシステムが長く続いたが、それがあまりにもきちんとし過ぎていて、外国人から見るとやや異様に見えるのではないだろうか。浪人という言葉も日本の制度と無縁ではない。学校を卒業しても定職に就かない人たちが増えて、あるいは就職難の時代を迎えて、あるいはまた実業のスピード化に中途採用の制度なども増えて、今では日本でも4月が新しい始まりであるという意識も昔ほど強くないように思う。時代は移る。現代うつ病というものが増えて来て、自分を責める意識もなく、仕事には出られないが飲み会などには参加できるような病気の人が増えているそうである。それって病気と認定して良いのかなと僕は思う。誰だって辛くて休みたい日もあるだろうと思う。社会に出れば傷つくこともあるだろうと思う。だが、それを支えあう場所が家庭というものではないかとも思う。現代における勤労感謝の日の意味を思う。