金剛石

水 旧暦7月25日 先勝 辛亥 七赤金星 Bartolomeus V34 22841日目

去年の12月5日のブログで昭憲皇太后の御歌「金剛石」のことを書いたが、この歌を習ったのは小学6年生の時である。「人も学びて 後にこそまことの徳は現るれ」という歌詞が含まれている。小学生では深い意味も良く分からなかったが、今くらいの年齢になってみると、人はなぜ学ぶのか、その意味がこの歌詞の内容と共に納得できるような気がする。この歌には思い出もある。歌を習った時、隣の席にいた友が「まことの徳は現れる」の言い間違いじゃないのか、とつぶやいたことだ。本心がどこにあってそのように言ったか、人を笑わそうと思って冗談で言ったか、本当にそう思ったか、知る由もなかったが、心の中で僕はおかしかった。係り結びの法則というものを習っていなかったので説明はできなかったが、昔の言葉とはそんなものだろうと思った。誰だってそう思うだろう。古い言葉は現代人には分かりにく、勝手に誤解することがある。誰もが、誤解しながらもなんとかその意味を考えようとするのだろうと思う。