放射能廃棄物の行方

水 旧暦7月18日 赤口 甲辰 五黄土星 Verner, Valter V33 22834日目

日本のニュースを聞いていて気が重いのは、被災地のあちこちに放射能を含んだ廃棄物の山が置きどころもなく積まれている様子である。どうすればよいかなと、みんな頭を悩ませているのだろうと思う。通常の原子力発電所には放射線管理区域とよばれる区域があって、人はそこへ衣類を着替えて入室する。その区域内で使った雑巾などは、例え、全く放射能が検出されなくても、低レベル放射性廃棄物という扱いで処理されることになっている。そのような厳密な放射能管理が一方で行われてきたことを嗤うように、あの事故の後には、市民の広場に校庭に下水処理場に、放射能が無遠慮に降り注いだ。ゆゆしきことである。他ならぬ日本でこのような出来事が本当に起きてしまったことを思うたび、かえすがえすも残念で悔しい。今、僕たちは、放射能がどこまで僕たちの生存の安全を脅かすのかを正確に予想しなくてはいけない状況にある。広島や長崎の場合とは放射能レベルも随分違うとは思うが、濃縮する場所があるので無責任に楽天的なことも言えないと思う。昔と違って今は情報の時代でもあるので、広範囲に精密な測定と個人ごとの膨大なデータベースを一元的に構築するような試みがあるべきではないかと思う。