机の大きさ

土 旧暦4月26日 大安 癸未 五黄土星 Ingeborg, Borghild V21 22754日目

しかし、畳のお部屋で正座をする、しびれる、横になる、しびれが取れる、また正座する、またしびれる、を幾度も繰り返すうちに、これは能率が悪いぞと思い当たった。部屋に戻ってからの作業時間が結構長いので、和室での長時間作業はもともと僕には無理なのではないかと思った。昔の人は偉かったなと思う。紫式部はどんな風に執筆しただろう、正岡子規は俳句の改革運動のための執筆をおそらく小さな和机に向かってやっただろう、そんな文学上の偉人達をわざわざ引き合いに出さなくても、江戸時代の寺子屋に通う子供たちもきっとこんな姿勢で勉強しただろう、それなのに現代に生きる僕はどうしてぎっくり腰などになってしまうのだろう、情けない、とも思った。だが、今はそんなことで実験をしている場合ではない。腰の具合のこれ以上の悪化を防ぐために机と椅子との揃ったホテルに移る決心をした。今朝起きると、荷物をまとめて、フロントにそのことを告げ、夕方に仕事を終えてから戻ってホテルに移った。というか、ホテルはもともと本館と別館とがあって、本館は洋室、別館は和室のつくりになっていて、同じ経営であるので、別館から本館へ移っただけである。古いホテルである分、机が広いので使いやすい。別館にある大きなお風呂は魅力であるので、本館から毎日お風呂に入りに行くことにした。