ハイチのその後

土 旧暦3月21日 大安 戊申 六白金星 Påskafton Georg, Göran V16 22719日目

東日本大震災のニュースは世界をかけめぐって、多くの国々から日本に様々な形での支援が寄せられている。ありがたいことと思う反面で、1年3ヶ月前にハイチで起きた大地震のその後はどうなったであろうかということをふと思う。日本が今回大変なことになったので、世界中のメディアが日本に注目するようになった。その結果として、ハイチはもはや忘れられているのではないだろうか。何しろ、犠牲者の数が31万人を超えたとかいう大変な震災であった。それからまだわずか1年後の今もおそらく復興の道遠く、あの国は今なお、多くの支援を必要としているのではあるまいか。ハイチで被災した人たちは、石油やガスなどの供給を含め、世界から日本に支援が集まる今の様子をどんな思いで眺めるであろか。あの国は多分、政情不安定ということもあって、支援を受けることがむつかしい一面もあるのではないかと思う。僕らは日本にいて、災害がおきると、やれ情報が無いとか、やれ救援物資が来ないとか、当然のことのように叫ぶけれども、世界にはそのような援助を初めから期待できない国もある。日本だって、終戦間も無いころに起きた福井地震などでは、情報が無いと言って訴える人はいなかったのではないかと思う。災害を受けてもなお、僕は日本に生まれたことの幸せをかみしめたいと心のうちで思っている。