お葬式

土 旧暦3月14日 仏滅 辛丑 八白土星 Patrik, Patricia V15 22712日目

同居人の母が亡くなって、今日はそのお葬式であった。91歳であったから天寿と言って差し支えあるまい。長い間施設に入っていて、見舞いに訪れても誰が来たのか分からないような状態がもう何年も続いていた。それでも同居人は年に何度か見舞いに日本へ来た。そのような状態であっても、肉親の情というものか、見舞えば何か察しられるものがあるらしい。同居人の姉夫婦が施設の割と近くに住んでいて頻繁に世話をしてもらってきた。外国に住んで、たまにしか訪れることの無い僕達に嫌味を言われることも無かったのはありがたい限りである。3月にいちど状態が悪くなって、同居人は仕事を都合して日本へ来た。すると状態がもちなおしたものだから、10日間ばかりの滞在の後、スウェーデンへ帰っていった。それから東日本大震災が起きた。そのおよそひと月後、4月9日に母はとうとう永眠した。それで同居人は急遽また東京へやってきた。僕自身はそのなくなった当日に偶然に東京へ移動していたので、同居人は僕の泊まっているホテルに来た。そして今日は、そのお葬式であった。小さくごく内輪にやったつもりであるが、それにしては何人も集まって来てくださって、親類や友人の絆というか、社会の中での人との交わりというものを改めて大切なものに感じた。