原子炉事故

月 旧暦 2月10日 大安 戊辰 二黒土星 Matilda, Maud V11 22677日目

福島第1原子力発電所は1号機に続いて3号機も水素爆発を起こした。2基とも同じ経路を辿ったということは、運転や判断を誤ったとかいう問題ではなくて、何か必然的にそこへ向かう共通した落とし穴があり、その対策が日本中のBWRプラントに対して必要であるということではないだろうか。さらに今日は2号機も炉心の燃料棒が露出してしまったということらしいので、そうなると、2号機も同じ運命をたどるのであろうか。プラントには格納容器内に発生した水素を燃やして水にしてしまう再結合器が備えられているはずである。それを使えば格納容器内の水素濃度は下げられるはずと思うが、原子炉建屋に漏れてしまった分については水素がそのまま残ってしまうということだろうか。1000年に1度の地震なんてめったに来ないさと思っていると、実際に自分の生きている時代にそれが来てしまうのであるから、事故というものはどこまでもまさかまさかを容易に突き破るものである。エネルギーの危機はまさに首都東京を襲って、今日は計画停電が一部実施された。これはきっと今日明日だけの一時の話ではなくて、これから先、暑い夏を迎えた時により深刻になる問題である。交通は混乱し、混雑し、毎日の通勤が困難になり、消費は落ちて、経済が滞る。株価が下がる。昨日のhanawasakura さんのコメントにあったように、政治機能の分散化は必至であると思う。東京に人が集まりすぎているのを何とか分散しなければならないのではないだろうか。