炊事、この大いなるもの

日 旧暦 11月28日 友引 丁巳 七赤金星 Svea Sönd.e.nyår V52 22606日目

生きてある限り、いつまでも続けなければならないものは、掃除と洗濯と炊事、この三つである。その中で最も大いなるものは炊事である。なぜって、掃除や洗濯はしばらくサボっても生命に別状をきたさないけれども、炊事が出来ないとおなかが減って困るからである。日本ではコンビニへ行けば弁当やおにぎりを売っているし、デパートの地下へ行けばお惣菜も売っているので炊事が出来なくてもあまり困らないけれども、スウェーデンで暮らしてみると、炊事の出来ることが生きるためにより重要になってくることがわかる。我が家ではこの一番大事なところを同居人にやってもらっているので、危機管理という点から言うと問題ありである。かといって、わずかに与えられる自分の時間をお料理のために使ってしまうのは僕には不本意な気がする。食事はあるもので出来るだけ簡単にすませたい。それとは反対に同居人はお料理が好きであるので、これ幸いと、ついついやってもらってしまうことになる。老いぬるほどに、身の回りの基本的なことを自分でやることの大事さが改めて思われてくる。