FINNAIR のストライキ

金 旧暦 10月28日 先勝 丁亥 一白水星 Lydia V48 22577日目

昼食はみんなでお好み焼きを食べることにした。7人で行ったのであるが、注文してから20分以上待っても来ない。皆紳士淑女であるので文句を言い出す人もいなかった。他に客があるわけでもないのに忙しいサラリーマンの昼食に20分以上待たせるのではこのお店は儲からないのではないかと、余計なことを思った。それとも、一般にお好み焼きとはそれくらいの待ち時間を覚悟して注文すべき食べ物であるのだろうか。食べに出る時は朝の雨が上がって日が射していたが、長く待っている間にあられ混じりの雨になった。みるみるうちに風も強くなった。雷もなった。仲間の一人はジャケットのポケットから小さな傘を出して、僕には用意があるんだと言ったが、そのうちそんな傘では到底間に合わないほどひどい天気になった。みんながお好み焼きを食べた後、これはもう少し待ってから出た方が良いだろうということになって、それじゃコーヒーでも飲んで待とうということになった。このお店は客を待たせても更に儲かるようにできているのかと思いなおしたりした。

そのうちの一人は夕方の電車で大阪へ行って明日の飛行機でスウェーデンに帰る。出発まで時間が無いので彼は心中いらいらしたのではないかと思う。本当は明日の FINNAIR で帰る予定であったが、2,3日前に始まったストライキの影響で飛行機が飛ばないことが分かり、急遽香港経由の LUFTHANSA で帰ることになった。それにしても、現代のような時代にストライキが出来る会社とは余程儲かっている会社に違いない。本当にあえいでいる会社では従業員も必死でしがみつき、ストライキを考える暇も無いはずである。FINNAIR は割と人気の高い航空会社であると思うが、人気の秘密は何もサービスが良いからでは無い。単純にアジアとヨーロッパを結ぶ最短ルートの要となる場所 HELSINKI を拠点に発着していることによるのである。空港の地理的立地条件は予想以上に営業を大きく左右する。その意味では、SCANDINAVIA 航空も拠点を COPENHAGEN から STOCKHOLM に遷すだけでかなり儲かるようになるはずだが、何故か、あそこはそれをしない。