不覚の眠り

水 旧暦 9月27日 大安 丁巳 四緑木星 文化の日 Hubert, Hugo V44 22547日目

「昨夜は良く眠れた」とか「眠れなかった」とか言うことがあるが、自分の感覚など当てにならないものである。自分ではあまり眠れなかったと思っていても、周囲の人からは「良く休んでおられましたね」などと言われることがある。今朝は早起きして朝の日課をフルコースで済ませた後に、出かけるにはまだ間があると思って、少しの間だけ身体を横にした。すると10分で起きるつもりが40分になってしまった。朝早く起きたにもかかわらず、結局遅刻してしまったのである。この間、僕は身体を横にしただけで、意識はずっと起きていると思っていた。ところが同居人に言わせると、この間にあまりに僕が良く寝ているので、起こすのに忍びなかったというのである。そういえば、子供の頃、机に向かって寝ていて、姉から「寝ていたね」と言われたことがある。「寝てなんかいない」と反論したのであるが、「鏡を見てごらん」と言われて鏡を覗くと、頬に大きなバツが墨で書かれているのであった。良く寝るのは大人になってからも続く。日本の会社に努めていた頃、会議中に寝ていて、「君はこの件についてどう思うかね」という声で目が覚めて、何の質問かとっさに分からなかったのであるが、あわてずにこんなところを聞かれているのだろうと予想をつけて、何食わぬ顔で「こう思います」というようなことを述べた。それ以来、「あいつは寝ているように見えてやはり起きてるんだ」と人を感心させた思い出もある。毎晩ブログを書く時は、半分ほど寝ながら書く日が多い。