伐採の続き

金 旧暦 7月25日 先勝 丙辰 二黒土星 Alfhild, Alva V35 22487日目

伐採の作業は今日も続いた。会社に着くともう電動のこぎりの音がしていた。この国では朝7時にはどこの現場でも作業が始まる。クレーンの先端のワゴンに乗った人は、オペレータに手信号を送って自分が一番作業しやすい場所にワゴンを移動させてもらっている。こういう作業を眺めるのは面白い。午後1時には切り落とされた幹や枝もきれいに運び去られて作業は終わった。なかなか手際が良かった。こういう作業の予定は多分数ヶ月前から決められているのだろうと思う。日本ではひとつのことを業者に頼むと、少しでも早くそれができるように過密な計画を立てがちである。少しでも早く仕上げることがサービスの一部と考えられているからである。ところがこの国ではうんと前もって計画を立てて、しかも無理な計画をしない。それで急ぎの仕事が発生してもなかなか割り込みでやってもらえない。消費者の都合と生産者の都合とのバランスするところ、緊急度を測るものさしが国によって違う。スウェーデン人にはうんと前から綿密な計画を立ててその通りに実行するのが好きな国民性がある。仕事を楽しむゆとりもそのように無理のない計画の立案から生まれるものと思う。安全第一の標語だけ掲げながら毎日急げ急げでは人間は疲れてしまう。