故郷の夜

木 旧暦 7月17日 大安 戊申 一白水星 Östen V34 22479日目

故郷に帰ると、40年も前の故郷の様子が頭の中に残っていて、どうしてもその時に帰ったつもりになって地域社会に入っていこうとする。ところが実際には故郷自身も時の流れを経て来ているわけであるから、当然のことながら現代の故郷は昔とは随分事情が変わっている。それでそこにギャップがあることに気づいて、はやりたつような故郷への期待は小さく裏切られることになる。それでも、今日の夕べは高校時代の恩師と同級生のひとりと計3人で食事をした。そうして止まっていた時間をさかのぼることができて、ちょっと幸福であった。年を経るごとに人とのつながりが大事に思えてくる。先生は、年をとってくると正解の分からない問いかけを考えたがるようになるものだと言われた。分かるような気がする。