スイスの鉄道事故

日 旧暦 6月14日 先勝 丙子 六白金星 Jakob 8e. tref. V29 22447日目

スイスで金曜日に起きた「氷河特急脱線事故は、日本人観光客の乗った車両を中心に被害が出た。事故のあった路線は観光用の鉄道であり、速度も遅い特急だそうである。被害にあわれた方はお気の毒という他は無い。楽しかるべき旅行が一転して奈落に突き落とされる感じで、こういうことが起こるようでは海外旅行を見合わせようという人もあるだろう。事故のあった鉄道は、はっきりとした原因が究明されないまま、復旧後3回のテスト走行をしただけで問題なしと判断し、早くも運転を再開したそうである。それは少し無神経ではないかと思う。日本国内の事故であれば、鉄道の経営者が深々と頭を下げて謝罪したりするのであるが、そういう点では感覚が全然違う。日本は、事故が起きれば誰かが必ず責任をとってくれ、少なくともお詫びをしてくれるありがたい国だ。だが、外国では、極端を言えば、「すべての事故は不可抗力であり、不可抗力であるが故に事故なのだ」というような考えが底にあるような気がしてしようがない。それは被害者にも加害者にも共通しているように思われる。外国に旅に出る時はそのような考え方の違いやリスクをも引き受ける覚悟が要るのかも知れない。