日曜日の憂鬱

日 旧暦 5月2日 赤口 甲午 七赤金星 Aina Aino V23 22405日目

何をしたと言うわけでもないくせに娘が結婚してくれて安心したのか気が抜けたのか、今日の日曜日は何もする気が起こらなかった。それでも元気を出して掃除だけをした。「四角い部屋を丸く掃く 得意の掃除の時間です」自作の歌を歌いつつ景気をつけて掃除をするのである。するとモップの先にコンタクトレンズを1枚見つけた。同居人に報告に行くと、驚きと喜びとを同時に表して、えらく僕のことを褒めてくれた。数日前に無くしたので気にしていたそうである。同居人はそれから買い物に行ったけれども一日の大半を外を眺めて過ごした。やはり娘を出した後のメランコリーかなと思ったら、今日は何でも我が家の2階に住む人が家を売りに出したので、それを見に来る人がどんな人であるかをさぐるために外を見ていたそうである。我が家の上の住人はこれまで毎日のように、壁をとんとんとたたいたり、ギコギコとのこぎりの音をたてたり、ともかくいつもうるさかった。引っ越して来た当初からそうであった。最初のうちは自分の好きなように改造するのは無理もないと思っていたが、いつまで経っても完成することが無く、どこをどう直すのか、それほど広い間取りでも無い筈なのに、のべつ、音が絶えないのであった。やっとその人たちが出て行ってくれるかと安心する半面で、自分が住むためでなく、少しでも高く売りたいためにああやって毎日改造の音をたてていたのかと思うと、腹立たしい気持ちも起きた。それで何人見に来たんだいと夕方聞いてみると、一人も見に来なかったということであった。きっと高い値を出しすぎたので興味ある人がいなかったのであろう。どれくらいなら売れるものなのか、やや気になるところではある。