カバンの中身

金 旧暦 2月25日 友引 己丑 五黄土星 Otto Ottilia V14 22340日目

出張に行く準備をするたびに思うことがある。身の回りの所持品の点検が出来ていいなと思うのである。何かの拍子で鞄に入れたものが使われることも無いままに長くそこに留まることもある。鞄の中を一度空にして入れなおして旅に出るのは良いことだ。飛行機に乗る時は鋏やナイフを別の鞄に移し変えたりもする。七つ道具はあると便利だが、必要な時にパッと出せるかどうかがポイントである。どれをどんな頻度で使うかということもちらと考えたりする。小さな傘を常に持ち歩くのが良いのだろうか。それとも雨が降りそうな時だけ持つようにする方が賢いのだろうか。マイ箸はどうだろうか。カメラはいつシャッターチャンスがあるか分からない。待ち時間が出来た時に書き込みが出来るように日記も常に持ち歩きたい。勉強しないくせに単語帳も持ち歩こうか。手帳、財布、パスポート、運転免許証、クレジットカード、鍵、メモ用紙、携帯電話、筆記用具に文房具。いざという時の懐中電灯も必要だ。事故にあって大怪我をした時のために鎮痛剤も入れておこうか。などと思ったりすると、すぐに出せるようにという所持品はどんどん増えていく。男のポケットとは誰もこんなものに違いない。飛行機に乗る前の所持品検査で、あなたの鞄の中はごちゃごちゃして何だか分からないから一度全部出して機械に通しなおしなさい、といつも言われるのは、こんな事情があるからだ。失敬な話だ。だが、こんな整理をやってみると、いつも自分はどこに何を持って歩いているかの記憶のリフレッシュにもなる。旅に出なくても、週に一度くらいこれをやると、自分の暮らしは随分すっきりするはずだが、出張に行く機会でもないとそれが出来ない。