素数の配列

月 旧暦 9月30日 友引 乙丑 五黄土星 Vibeke Viveka V47 22196日目

NHKスペシャルの「魔性の難問~リーマン予想・天才たちの闘い~」という番組を見た。非常に面白かった。これほどまでに人の好奇心を刺激するテーマが他にあるだろうかと思うくらい、面白かった。自分が高校生であった頃の精神の溌剌が一瞬よみがえったくらい、面白かった。このリーマン予想の問題はこの先どうなるのか、生きているうちにその行く末を見たいものだとも思った。無秩序にみえる素数の配列の奥には宇宙の摂理が隠されているという。原子エネルギーの取りうるとびとびの値と素数の配列とには類似の規則性があるという。数学それ自体の美しさだけならこんなに興奮はしない。この世の成り立ちに関わる謎に迫るから興奮するのである。その昔、コペンハーゲン派の物理学者たちとアインシュタインの間で量子力学の解釈をめぐって哲学上の論争があった。現象をよく説明できるということから、コペンハーゲン派の言うことが正しく、アインシュタインは議論で負けたような恰好になっているが、もしかするとアインシュタインの言うことの方が正しかったという時代が来るのではないかというようなことまで思った。