ニュースの時間性と地域性

土 旧暦 9月28日 赤口 癸亥 七赤金星 Emil Emilia V46 22194日目

昨日、オバマ大統領が日本を訪問し、鳩山総理大臣との日米首脳会談が東京で開かれた。日本では大ニュースであると思っていたが、今日の記事はもう別のニュースに置き換わられている。スウェーデンのニュースには日米首脳会談の様子を見出すことは出来なかった。ここでは遠いアジアの出来事にニュース性は低い。ニュースは重大な内容を含んでいても次々と新しい記事が現れて人々の記憶から忘れ去られていく。ニュースの持つ時間性と地域性を思った。

どんなに遠く離れている地域でも関心があれば瞬時にニュースを読むことが出来ることがインターネットのすごさである。また、昔の記事でも検索して調べられることがもうひとつの特徴である。

かつてはうわさの広がり方を時速で表わすことが出来た。江戸城の松の廊下の刃傷沙汰を播州赤穂の城下町で知るには数日かかったかもしれない。今なら一瞬で伝わると言っても過言ではない。かつては人の噂も75日と言った。今、75日間も人口にのぼり続ける噂などあるだろうか。凶悪な事件が起きても似たような事件が後を絶たないので驚き方が麻痺してしまっている。そして世の中はめまぐるしく変わっていく。仕事が無い日でもなんだか忙しい。しかし、インターネットには良いこともあると信じたい。例えば、戦時中には大本営発表と称して偽りの戦果がラジオを通じて報道されたが、今ならわざわざ大本営に発表してもらわないでもインターネットでより客観的な状況が分かるのではないかと思う。インターネットは民主的な一面を持っていると思う。