冷泉家王朝の和歌守展

土 旧暦 9月7日 先負 壬寅 一白水星 Evert Eilert FN-dagen V43 22173日目

早朝の上野公園を散歩して、東京都美術館へ行く。今日から「冷泉家王朝の和歌守展」が開かれるので、惹かれて行ってみた。開門一番で入場したら、まだ館内はすいていた。三十六歌仙、私歌集、勅撰集、明月記、宸翰。日本文学の源流を為すたくさんの貴重な資料が並べられていた。俊成の時代、定家の時代からの書きものが今に残っているのは奇跡のように思える。さらにそこに感じられる価値は、つらいことも含めて、自分が幼少であった頃から、日本人として折に触れて感じた個人的な体験を通して訴えてくるような気がする。その意味で、現代は王朝文学の表面的優雅に憧れるだけのような気がして、やや違和感を感じることもある。

午後は大学の卒業生の会に出てみた。こじんまりした集まりで、随分懐かしい人にも会うことが出来て楽しかった。しかし、若い人たちはあまり来なかった。高齢者ばかり集まる会にお金を払ってまで来たいと若い人は思わないかもしれない。