郵政事業の行方

水 旧暦 9月4日 赤口 己亥 四緑木星 Ursula Yrsa V43 22170日目

日本では郵政事業の見直しが進められている。小泉政権の時代から進められて来た、郵政民営化による活力取り戻しの努力は、これからは逆方向に舵取りが進められる形になった。過疎地では従来からあった郵便局のサービスが復活するそうで、それは良いことである反面で、日本の経済が活力を失うことになるのではないかと懸念されている。スウェーデンでは随分昔から郵便事業は民営化していて、切手の販売、小包発送の扱いなどはスーパーマーケットのレジでやっている。不在配達の品を取りに行くのも、最寄のスーパーマーケットのレジに受け取りに行く。毎日の各家庭への郵便配達と町のポストの集配だけは郵便の配送センターがやっている。日本と単純に比較できないのは、日本の郵便事業は郵便サービスのほかに貯金や保険の事業が巨大な部分を占めていることである。スウェーデン郵便貯金に相当するサービスは普通の銀行とリンクしているだけである。したがってATMはなくてもスーパーマーケットのレジで銀行のお金を引き出すことも出来るようになっている。日本の悩みは、押しなべて言ってしまえば、お金持ちの悩みかもしれない。