核廃絶は可能か

木 旧暦 8月27日 仏滅 癸巳 一白水星 Hedvig Hillevi V42 22164日目

オバマ大統領は核なき世界を提唱してノーベル平和賞までもらう事になった。本当にこの世の中から核兵器が無くなるのであればそれはすばらしいことであるが、現実にそうなるだろうか。アメリカとソ連の二大国だけが核を保有していた時代には、ある意味で核物質の管理が世界中で厳格に行き届いていたように思う。しかし、知らず知らずのうちに、掌から水が漏れるように物質が密かに流通して、いまや、多くの国々で核兵器が開発されている。仮にアメリカが英断をもって核兵器を放棄したとしても、姑息な考えのその他の国々は、表向きは持っていないようなふりをして、分からないように密かに保有を続けるに違いないという気もする。そうなれば状況は今より更に危険になるという予想も成り立つ。国家対国家の戦争であるなら、お互いに代表を立てて、そこに交渉が成り立ちうるが、いまや相手は国家ではなく姿の見えないテロリストの集団も同然である。オバマ大統領に期待するところは大きいのであるが、核廃絶への道は厳しいと思う。