鹿のつぶやき

金 旧暦 8月28日 大安 甲午 九紫火星 Finn V42 22165日目

北海道で鹿がおぼれているのが見つかり、市の職員などが救出したというニュースを見た。鹿はビタミン剤を打たれて山に放されたとのことである。助けてもらった鹿は命拾いをしたと喜んでいるであろうか。ちょっと僕は複雑な思いがした。オスの鹿は生存競争が激しい。自分が戦いに敗れた場合、追い出されて行く場所が無くなって、途方に暮れておぼれたのかもしれない。助けてもらったとしてもこれから先、どうやって生きていけばよいのだろう。それなのに人間どもは鹿を助けて良い事をしたと単純に思っている。ありがた迷惑な話だ、と思っていることはないだろうか。鹿の世界には社会保険が無い。生活保護を申し込むところも無い。自然界のおきてはまことに厳しい。