一人暮らしの思い

木 旧暦 8月6日 先勝 壬申 四緑木星 Gerhard Gert V39 22143日目

一人暮らしは気楽で良い半面で、何かあった時が困る。昔は大家族が一般であったから、家庭の主婦は大変であったろうが、家族の絆は深かった。高度経済成長を期に核家族化が進んで、人は自由になった。核家族化が進まなかったら、例えば嫁と舅の軋轢に耐えられない苦悩の深刻な家庭も多くあったに違いない。けれども、核家族化が進んで、さらに家族の高齢化が進み、子供が成人して独立していくと、身寄りのない人が出てきて、老人の孤独死という現象もおきている。そういうことを思うと、大家族制にはそれなりの長所と暖かさもあったのではないかと思えてくる。人はひとりでは生きられない。が、誰かと共同生活をすれば必ず忍耐がいる。人はやはり忍耐しながらも人と生きていくのが基本ではないかと思う。残忍な犯罪の多発や現代のおかしな社会現象は、人との共同生活に耐えられない、わがままで孤独な人間たちが構成する社会の、行きつくべき姿であるかもしれない。