お城の野外劇

土 旧暦 5月21日 先勝 己丑 二黒土星 Aina Aino V24 22039日目

Nyköpings Gästabud は去年で終わった。今年の夏はお城に行っても何も無いのかと思っていたら、"The Observations of a Jester" という小さなコメディ風お芝居が今日から始まった。毎週水曜日から日曜日まで演じられ、8月末まで続くそうである。午後1時からドイツ語で、午後2時から英語で、午後3時からスウェーデン語で、とプログラムに書いてある。今日、友の来訪があって、通りかかったのは午後4時であったのに、どうやらこれから始まるところであったので、一緒に見てきた。これとは別に60分の350年歴史劇も週末の夜やるそうである。昨年まで演じられていたミュージカル風のNyköpings Gästabudは新聞の広告によるとどこか他の劇場で演じられているようである。僕らがこの町に引越してきた20年以上も前から、この野外劇は毎年の夏の行事であった。この町のシンボルでもあった。それがなくなるのは淋しいと思っていたので、形を変えて続けてくれるのはうれしい。何故取りやめになったのかよく分からないが、経営的に成り立たないこともあったかもしれない。今日は3人だけの出演で、お城を案内するように移動し、観光客を楽しませていた。昔はシンプルな劇で、昼間の仕事を終えた市民が集まって劇を演じているようなところもあってほほえましかったのであるが、年を追うごとに本格化し、プロフェッショナル化し、大型化し、馬や動物を動員し、ミュージカルになり、撮影禁止になった。それが今年はうんと減量して再開し、演ずるものと観るものとの距離が縮まった感がある。