雨のAvslutning

金 旧暦 5月20日 赤口 戊子 一白水星 Eskil V24 22038日目

わが町の卒業式。毎年、この日は決まって晴れるのであるが、今年は雨になった。雷もなった。気温も低かった。卒業生たちがかわいそうである。子供を抱える親たちも今日は休むのが普通であるから、職場はいつもよりシンとしていた。町が騒ぐ音も聞かれなかった。が、同居人の報告によると、仕事中びしょびしょに濡れ、帰り道では Student のトラック数台のパレードによる渋滞のあおりを食って、家に着くのに45分もかかったそうである。

日本では卒業シーズンというと3月であり、それが歳時記になっているが、6月の卒業というのもスウェーデンではまぎれもない歳時記の1シーンである。実は日本でも明治時代の頃に9月から新学年の制度を試験的にやったことがある。あれを続けていてくれれば帰国子女の転入学も楽であったろうにと思うことがある。夏目漱石の「こころ」に出てくる「私」が大学を卒業して実家に戻るのは夏だったような気がする。9月新学期の試験的な時期が小説にあらわれているのではないかと思う。うろ覚えである。それを確かめるために青春の書を読み直す元気も無い。もしも、よっぽど暇で、もの好きにこのブログを読んでくれる人がいたら、間違っているかもしれないので信じないでください。