脅かされる食の安全

金 旧暦8月27日 仏滅 己巳 一白水星 Enar Einar V39 21780日目

このところ、食の安全を脅かすニュースが続いていて、今度はメラミンを含む輸入食品が日本国内でも流通しているということである。食品メーカーは、検出されたのはごく微量であるから健康に問題ないという発言をしているが、そもそも意図的に添加するのでなければ存在するはずの無い、有害無益の成分が食品の中に検出されること自体おかしいのである。あたかも仕方なかったかのような、あるいはこれくらいのことで騒ぎなさんなと言いたげのような食品会社の発言は、あるべき意識からのずれを感じさせる。それにしても、顔の見えない、無責任極まりない外国の生産者による食品が、容赦なく日本の市場に流れ込むことを、どうやって食い止められるのであろうか。真の安全は自給自足からしか得られないが、そのような体制にすぐには変えられない。世界の人口が増えて、今後、水や食糧の逼迫が懸念されるという。食の安全のじわりと崩壊される今回の状況が、食糧難の時代の到来を告げる変な先触れで無いことを祈るばかりである。