朝の魚市場

木 旧暦8月19日 友引 辛酉 九紫火星 Orvar V38 21772日目

朝の魚市場は活気に満ちている。働く人のひとりひとりには、その日のよろこびやその日の憂いがあるであろうけれども、そういうこととは関係なしに、朝早い時間から、品定めの真剣勝負が始まっている。何と言う車両か名称さえ知らないが、荷を運ぶ台車の先頭だけが円柱状に高くなっていてその上にハンドルがあり、人が立ったまま操縦する、そんな乗り物が何台も行き交っている。自分のようにのんびりした人間はうろうろするばかりで、こういう現場に入ったら何も役に立たないであろうなと思った。でも、こういう現場で鍛えられてこそ、生きる技術も、臨機の判断力も、問題に対処する才気も備わってきて、人は一人前になれるのではないかとも思う。机に座ってただ電子計算機を操作している人の姿を眺めてもつまらないが、魚市場で働く人の様子や、工事現場を見ることが、結構僕は好きである。ただ、この築地の魚市場はやがて有明かどこかに引越すと言う話も前に聞いた。