島へ

木 旧暦7月28日 仏滅 庚子 三碧木星 Gurli Leila V35 21751日目

今の日本にはもう職場の慰安旅行など無いと思う。僕らの若いころは、普段の暮らしに旅行をすることなど殆ど無かったものだから、会社で慰安旅行があると良く付いて行ったものだった。特に参加を強制されるわけではないが、どことなく、仕事の延長のような感じがあったのも確かである。せっかく旅行に行くならすっかり仕事を忘れたいと思う人が増えれば、職場の慰安旅行が世の中から消えていくのも分からないではない。けれども、ああいうムードの旅行も今となっては懐かしい。そんなことを思ったのは、今日は、会社のレクレーションの日であったからである。ちょっと昔の日本の職場旅行を連想させるものがあった。去年は31日に1泊してザリガニつりに行っている。今年は半日の遠足である。午後3時に仕事をやめて皆で貸切のバスに乗り、20分ほど走った港町で降りて今度は貸切の漁船2隻に分乗し、無数にある島のひとつに行って、たわいも無いゲームをしたりして興ずるのである。ゲームというのは、輪投げや玉入れのような種類のものであったり、ハンマーを持って駆けていって先の机の上で5寸釘を木材にまっすぐに打ち付けて戻ってきて次の人にリレーするようなゲームであったりした。やや風があって、船は揺れたけれども、秋の日がさして、気持ちが良かった。その後、また、船で港町に戻り、波止場の食堂で皆で夕食を食べて雑談し、夜遅くなって、また貸し切りバスで会社に戻った。