グリーンベースボールプロジェクト

土 旧暦7月2日 友引 甲戌 ニ黒土星 Karin Kajsa V31 21724日目

タイブレーク制とは全く別であるが、プロ野球では試合時間を短くしようという動きがある。そうすることで使用電力量を減らして温室効果ガスの排出量を規制しようとしている。今年度から始まった活動で、これをグリーンベースボールプロジェクトと称するそうである。その志は良く分かるが、具体的な方法を見ると、「攻守交替は2分15秒以内」、「投球間隔は15秒以内」、「むやみにバッターボックスをはずさない」などの心得が選手に求められている。が、なんともせちがらい気がする。ピッチャーとバッターの間合いのとり方、にらみ合い、外し方は既に戦いの一部であるから、僕はそこまで制限しなくても良いのではないかと思う。むしろシーズンの試合数を減らすことの方が効果的でないかと思うが、そんなことを言うと野球ファンからどつかれるかもしれない。何事につけ、ひとつのことをやる時に時間を気にしながらやったのでは落ち着かない。かかった時間は結果の統計もしくは目安であって目標であってはならない。大相撲だって、塩をまく時間の経過が大事である。その過程のうちに、次第に戦いへの気持ちがあるいは高揚し、あるいは落ち着きに整理されていくものである。何でも合理的に時間を短縮すれば良いというものではない。一日の終わりにその日の結果だけ分かればよいとか、いいとこどりのダイジェストだけで楽しむスポーツなんてつまらないではないか。スポーツくらいゆっくりと時間をかけてやってもらいたい。