教員採用汚職事件

日 旧暦6月11日 仏滅 甲寅 四緑木星 Joel Judit 8e. tref. V28 21705日目

大分県で教員採用汚職事件があった。10年ほども前からだろうか、学級崩壊という言葉が生まれ、教育の現場は全国的に大変になって来ていると聞いていたので、いまや学校の先生になるのも余程の決意がなければ勤まらないのであろうと思っていた。色々な考え方をする親御さんたちを怒らせないようにせねばならないし、生徒の個性も尊重せねばならぬ。単に勉強を教える以外に気苦労の多い職業であろうと思っていた。そうして、そうなればもはや教師を志す人は段々いなくなるのではないかと密かに案じていた。ところが、高額の賄賂を使ってまで先生になりたい人があるという話を聞いて、僕は仰天した。変な言い方であるが、そうしてまで先生になりたい人があるということは、学校教育の現場は思ったほど荒廃していないのではないかと、むしろ安心したのである。汚職はもちろん悪いことである。放っては置けないが、子供たちは人間には誰にも奇麗な面も汚い面もあることを理解するであろう。絶対悪として寄ってたかって非難することでもあるまいと思う。