白夜の色

土 旧暦5月18日 仏滅 壬辰 八白土星 夏至 Alf Alvar Midsommardagen Sommarsolståndet Grönlands nationaldag V25 21681日目

夕映えの美しさにも色々ある。南太平洋の夕焼けは、真赤で雄大であろう。日本では宍道湖に沈む夕日の美しさが有名である。緯度が低くなればなるほど、太陽が地平線に向かう角度が垂直に近くなり、それとどう関係するのか、赤みのかかり方の濃い空になるものらしい。これに比べると、北欧の夕暮れはいつも淡い色である。日が沈みかけても地平線に対して横滑りに落ちていくものだから時間がたってもなかなか沈まない。沈んだとしても地平の割と浅いところをかすめてやがてまたひょっこり昇って来る。それで空が漆黒の闇に覆われることが無い。これが白夜である。スウェーデンの北の方では全く日の沈まない地域もある。キルナあたりではそういう日が5月28日から7月14日まで続く。僕らの住む町はスウェーデンでもかなり南であるから真夜中の太陽を見ることは無いが、深夜でも空に薄明かりが残る。地平線の下、どこまで日が沈むかで空の色も変わってくる。次第に変わり行く空の色を眺めるのも楽しい。天文学的には薄明は3段階に分けられている。市民薄明 (Borgerlig skymning) は日没後太陽の位置が地平線以下6度以内にある時を言う。航海薄明 (Nautisk skymning) は太陽の位置が地平線以下6度と12度の間にある時を言う。そして天文薄明 (Astronomisk skymning) は太陽の位置が地平線以下12度から18度までを言う。今日の一枚は午後9時ころの空の写真。家の前で。