オム ドゥ ヴィル

木 旧暦4月18日 先負 壬戌 八白土星 Hemming Henning V21 21651日目

英語で He will come. と言えば、日本語で彼は来るだろうと訳す。意味と形の近い単語をスウェーデン語に置き換えて並べると Han vill komma. となるが、そうすると彼は来たがっているという意味になってしまう。やや違った感じの意味が現れてしまうのである。同じ意味にしようとしたら Han ska komma. と言うべきである。若い時英語の授業で、will と shall の使い分けを習ったことがあるが、その使い分けはスウェーデン語の vill と skall の使い分けには当てはまらない。それにしても、スウェーデン語の vill に・・・したいという意味があるということは、英語の will にだって語源的には幾分そんな気持ちが含まれているのかもしれないと思う。will が名詞として使われる時は意志という意味になることもそういう予想と合うような気がする。スウェーデン語に親しむまで英語のそのような隠れた語感を予想してみることはなかった。

友達が、何かを聞いてくることがある。あることをしてほしいと僕に頼みたい気持ちがあるのではないかと感じて、・・・しましょうかと僕が逆に質問すると、om du vill と言われることがある。君さえ良かったらそうしてくれないか、と言う意味もあるし、あまり君に迷惑をかけたくないがやってくれるかねという意味もある。さらには、無理をしてもらってまで頼みたくは無いし、君の自由意志でやってくれるなら良いけど後で恩に着せられても困るよ、みたいな意味まであるようでかなり幅広い。こちらも無理の無い範囲で協力することにしている。お互いに負担をかけないことが付き合いの原則である。自分はその時どこまでならこの人にやってあげたいかをちらと思うのである。