ダンディズム

土 旧暦4月13日 仏滅 丁巳 三碧木星 Rebecka Ruben Norges nationaldag V20 21646日目

たまたまエレベーターに乗り合わせたおっさんがうんとダンディであったりすると、そうか、こんな風に服を着こなせば良いのかとお手本になることがある。何を着んとて思い煩うなと、聖書に書かれた言葉のうち自分に都合の良い部分だけを選りすぐってモットーにしている自分、およそ着る文化というものに全く無頓着に生きている自分に対して、一瞬にしてこれだけの印象を与えうるおっさんのパワーはすごい。が、これは着ている洋服の単なるハードウエアとしての違いだけではあるまい。それを着こなす人間性というか、生きる気構えというか、ソフトウエアとの相乗的な効果があって初めて人に訴えるものを持ち得るのである。それが、その人の近くに居るだけで無言のうちに自分を圧倒してくる。頭の毛も薄く、よれよれのワイシャツと着古したジーンズの自分の姿をエレベーターの中の鏡に見て、ふと思い立って、今日はズボンを一着買ってしまった。ついでに薬局でミノキシジルを配合した毛生え薬も買ってしまった。