銀座の娘

土 旧暦1月17日 大安 癸巳 九紫火星 Torsten, Torun V08 21564日目

ホテルの部屋でテレビをつけながら横になったままである。半分ウトウトし、半分番組を聞いている。そんな状態で時間が過ぎていった。こんなことをしている場合ではないと思いつつも、あまりに気持ちが良いので、結局お昼までそうしていた。起きてシャワーを浴びて外に出てみると、春の陽気であった。数人の昔の友達と約束をしていたので銀座に出た。秋に高校の同窓会をやる予定でその準備の打ち合わせだそうである。久しぶりの人も来ると言うので出かけたのである。1軒目のお店を出て、次に入ったバーは空いていた。その2階の席を独占するような形で長時間雑談した。飲み物も安くて、感じの良い娘がお店を守っていた。足のタッチも軽やかに狭い階段を昇って注文を聞きに来る。全員の注文を一度に覚えて、引き返してそれぞれに無言のまま間違えずに配るのである。長くいても嫌な顔もしない。若い娘でありながら、昔の銀座の良いところを今に伝えているような気がしてちょっと感動した。お店を出ると、冬のような冷たい風に変わっていたが、それほど寒くも感じなかった。