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土 旧暦12月19日 赤口 乙丑 八白土星 Bodill, Boel V04 21536日目

朝早くホテルをチェックアウトして地下鉄で羽田空港に向かった。週末に移動すると、通勤時のホームの混雑を避けられるのでありがたい。羽田から関空に飛んだ。国際線乗換口の案内板のところでゲートの位置を確かめようと一瞬立ち止まった。するとすぐに何かが僕にぶつかった。振り向くと、アジア系の中年の女の人がワゴンを押して僕に向かって来たのである。ぶつかってごめんと言う表情は全く無く、お前がそこにいるのが邪魔で仕方ないからそこをどけと、目で要求しながら、ワゴンをぶつけて来るのである。無論僕は静かに道を譲ったがあまり良い気持ちはしなかった。相手は単に何と声をかければ良いのか分からなかっただけなのかもしれない。いきなり通り魔に切りつけられることもある時代であるから、それを思えばこれくらいは何でもない。ヘルシンキに着いてから、待ち時間がたくさんあり、僕はベンチに腰をおろして雑誌を読んで待った。するとアジア系の若者が何人か集まって来て大声でしゃべりはじめた。その中で座っているものは不必要に足をゆすったり身体を動かして落ち着かない。空港や駅や町で見かけるたくさんの人たちの中で、何か自分と価値を共有しあえる雰囲気を持つ人とすれ違うことは非常に少なくなって来ているような気がする。週末の移動は待ち時間が多く、午後4時前にヘルシンキに着いたのに、ストックホルムに着いたのは午後8時。それからまたバスを待って、家に着いたのは日付が変わってからであった。長い一日であった。